石田稔の中国児童文学、絵本の翻訳、紹介、評論の
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ホームページ管理者:石田稔は2023年2月23日に逝去いたしました。
享年77歳

石田稔氏を偲んで
(怀念先生石田稔)

来生再会(中国語版)

来生再会(日本語版)

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きょうりゅうバスでがっこうへ

きょうりゅうバスでがっこうへ 表紙2022-0928

IMG_2347 乱世少年裏表紙 IMG_2348 

IMG_2349 ニーハオ!シャオポー裏表紙 ニーハオ!シャオポー目次

このホームページの意図、発行人の紹介

このホームページは、「中国児童文学と絵本」と題してはいますが、それに関しての多くの方の文章を集めたものではありません。あくまでも、私個人の訳稿、評論、インタビュー、写真、写真などを整理して、再録したものです。中には、未発表のものや、新しく訳したり執筆したりして、追加したものもあります。このホームページの意図は、自分の「作品」を整理して保存することにありますが、同時に、中国児童文学と絵本について、多くの方に知っていただければとも考えました。みなさまの参考になるように、「中国絵本原書・表紙一覧」「台湾絵本原書・表紙一覧」「中国絵本邦訳年表・表紙写真付き(1979年~2021年)」「中国絵本邦訳目録・画家別(1980年~2021年)」「中国創作児童文学書邦訳年表・表紙写真付き(1940年~2022年)」「中国児童文学邦訳再話年表(1893年~1975年)」「中国児童文学の歴史と私(任大霖)」「新しい絵本の創造をめざしてー蔡皋、陳巽如」「蔡皋の絵本一覧・表紙写真付き」「中国児童文学研究会訪中アルバムー1977年(謝冰心、厳文井)」「中国の旅ー1977年(洪汛涛、任大霖、任大星)アルバム」などを新しく掲載しました。また、中国の画家、作家、子どもたち、風景の写真をたくさん入れました。このホームページの一つの特長は、Ctrl+Fで検索欄に記入して、検索ができることです。また、文中の語句をコピーして、それをGoogleの検索欄に貼りつければ、それで簡単に検索できることです。
2000年代以降、中国の経済は大きく飛躍し、一人っ子政策から抜け出しました。富裕層が生まれ(海外留学する人も多い)、我が子を大切にして優れた人間にすることが、一般的な風潮になりました。それゆえ、受験勉強は、以前より激烈さを増し、子どもには、高くてもいいから良い本を提供しようという動きが顕著になってきました。中国の出版界では、児童書の売り上げが一般的な本をはるかに上まわっています。中国の児童文学は、長年にわたる教育臭から脱して、ファンタジー児童文学などの、新しい道を模索しています。国際アンデルセン賞を受けた曹文軒、幼年児童文学の鄭春華、実力と実績を蓄えた秦文君、ファンタジー文学の彭懿、湯湯などがいます。ただ、「子どもの文学」として見れば、まだ未熟であり、おもしろさやユーモアに欠けていて、世界的な水準にはまだまだ及びません。日本に翻訳されている作品も少ないです。動物たちを登場人物にして子どもたちに教訓をたれるといった「童話」が多く、小説でもよい子の見本をしめす、しつけ的なものが多いのです。中国絵本のほうは、1990年代~2005年ごろの過渡期をへて、外国絵本を多数翻訳して吸収し、芸術的でおもしろい、本格的な絵本をうみだしています。絵本作家は、絵も文も自分で書く流れが生まれつつあります。画家だけにかぎっていえば、蔡皋、于大武、朱成梁、姚紅、熊亮、陳江洪、翱子、郁蓉などの逸材がうまれ、贵图子、王宇葳などの若手が活躍し始めています。これから、隆盛期へと向かおうとしています。ただ、自由と民主主義が抑圧された体制のもとでは、社会性のあるもの、とくに娯楽性を重視したもの、風刺が強いもの、強烈に個性が表現されたものは、一定の束縛をうけざるをえないでしょう。台湾のほうでは、陳致元や頼馬や林小杯など、自由闊達でユーモアにあふれた創作絵本が、2000年頃から多く出ています。この点では、中国大陸より進んでいるといえるでしょう。
このホームページでは、30年あまり前から現代までの、中国児童文学、そして絵本を紹介していこうと思います。

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「中国児童文学と絵本のページ」編集発行人:石田稔 自己紹介

石田稔1947年 岩手県盛岡生まれ。18歳で上京して、早稲田大学に入学。少年文学会に加入。卒論は、「張天翼」。早稲田大学大学院中国文学科修了。修論は、「魯迅と児童文学」。中学校の国語教師やマンションの管理人などをへる。中国児童文学研究会に加入し、「中国児童文学」編集に携わる。中国児童文学の翻訳を志す。日中児童文学美術交流センター会員。その設立に助力する。「中国児童文学」などに、翻訳、評論を発表。双極性障害のため、大泉病院に5年間入院。その間も、『乱世少年』の翻訳を続ける。40代に、上海と湖南省長沙の大学で学ぶ。1996年から、『乱世少年』の作者の住む湖南省の省都、長沙で5年間暮らす。この頃の暮らしは、このホームページの「中国での生活――長沙で結婚して家を持つ」に書いてある。2001年帰国。翌年、帰郷。スーパーの朝の清掃を2年間やる。当時、中国児童文学があまりおもしろくなく、中編の訳稿が、出版社に採用されなかったせいもあって中国児童文学から離れる。ただし、『乱世少年』は、2006年に出版。その頃から、中学、高校でやっていた卓球に打ち込む。2008年、1年間、上海で「卓球留学」をする。この時のことは、このホームページの「中国での生活」に詳述した。2014年から慢性腎不全を患い、要介護2になり、現在は、透析とリハビリの日々を送る。自分の人生で一番大事だったものはなんだろうと振り返り、また初心にかえり、中国児童文学の翻訳をしようと決心する。この「中国児童文学と絵本のページ」を開設する。

訳書:『ニーハオ!シャオポー』(太平出版社)
   『ぼくはきみの友だちだ』(福武書店)
   『乱世少年』(国土社)
   『きょうりゅうバスでとしょかんへ』(世界文化社:2022年)
   『きょうりゅうバスでがっこうへ』(世界文化社:2022年)

著書:「石田稔歌集 よ市・馬っこ・材木町―昭和二、三十年代の盛岡の思い出―」(盛岡出版コミュニティー)。

ホームページ:「中国児童文学と絵本のページ」「開放病棟–心病める人たちの家
(精神病院体験記・写真付き)」。(どちらもこれらの言葉で、Googleで検索できる)

中国児童文学研究会会員。日中児童文学美術交流センター会員。日中友好協会盛岡支部会員。

E-mail: ishida_minoru@iCloud.com

住所:〒020-0125 岩手県盛岡市上堂1-11-32

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